上海の旅 2 杭州~無錫(むしゃく)
開口部やむくりのある屋根の形に中国的なデザインが見えます。
モノトーンな外観がなかなかストイックでした。
六和塔(りくわとう)
杭州市の南を流れる銭塘江のそばに立つ高さ60㍍の塔。南宋時代のもので八角形の形をしていて木とレンガで出来ています。
外観上は13層に見えますが、中を登ると7階しかありません。
最近のモダン建築も外観からは何階建ての建築か分からないようなデザインもあり、現代でも通じる空間性を感じました。
そう言えばどこか会津若松のさざえ堂を彷彿させるデザインです。
遊覧船で西湖を巡りました。湖の島々に神社などが立っていました。
中国といえばお茶。
ということで茶葉博物館も見てきました。茶畑の葉っぱは生ではさすがに苦かったです。お茶の木も放っておくと、森になるそうで中国の山には数多くあるそうです。
無錫の泥人形工場。これも無錫煉瓦の建物です。
木製建具との素朴な色合いがいい感じです。
仮囲いのフレームはなんと竹で出来ています。他に足場自体も竹で組んでいる現場もありました。
さすがバンブーの国、中国という感じです。
こちらの方が規模が大きいですが、さながら松島のようなイメージです。今回残念ながら沈む夕日は見られませんでしたが、良いクルージングでした。
この湖水は最後は長江へと流れ込みます。
船内は尾形大作の歌う『無錫旅情』が流れていました。
♪君~の知らない~無錫の街で~君を想えば泣けてくる~。
30歳後半の人は一世を風靡したこの歌がわかると思います。改めて聞くとなかなかいい歌ですよね。この歌のおかげで無錫もだいぶ有名になったそうです。
天井も煉瓦で出来ています。ガウディ建築のように波打っていて、展示壁のアーチと呼応しているようです。
昔は今よりもっとたくさんの運河があり、この運河が交通の要として生活や商業のライフラインとして機能していたそうです。
この素朴な色合いとツヤが何とも良く、無錫の街全体がこのモノトーンな煉瓦でできています。
日本でもこの煉瓦を取り入れたいと思いました。(上海の旅 3に続く)