NEW 『リボーンハウス:REBORN HOUSE』が始まります。
この建物は、その昔別の場所に建っていてこの場所に移築され幾度かの増改築をして、クライアントの祖父が住まわれていました。しかし、その後空き家となりかなりの年月が経過しています。
この歴史と思い入れのある建物を、30代の若きクライアントの要望で再生し、より快適で居心地の良い住まいに生まれ変わらせるのが今回の設計に課されたオーダーでした。
建物は主要な構造である基礎とスケルトンの骨組みを残し、それ以外は手壊しで解体し一度裸状態にしてから、耐震壁の追加や基礎の補強、断熱補強、間仕切壁の変更などを行い、工事は進められます。

コンクリートの土間がホール~廊下まで続いていく。右が客間、左がテラス。

玄関ホール越しに、テラスにつながる。

ゆるいカーブを描くラワンベニヤの壁が奥へと続く。

既存柱を一本残し、ラワンベニヤの壁に包まれたストイックな空間。

奥の部分を増築して小屋組を現し、天井高を確保しリノベーションならではの空間に仕立てる。

庭の樹木が鬱蒼としていて、建物にも一部植物が侵食している。
幾度かの増築をしている為、屋根や外壁が不整形で所々に雨漏りも見られる。