LA建築視察No.3
この地区は古い倉庫をリノベーションしたレストランやカフェがたくさんあり、多くの若者たちで賑わっています。
ここで食べたランチのカレーもなかなか美味しかったです。
世界で一番有名な双眼鏡のあるエントランスを持つ社屋で、右側は樹木を抽象化したメタリックフォレストと呼ばれる銅板の建物。
今見ると何かのテーマパークのような感じに見えました。
もともとはサーファーが宿泊する安ホテルをプラダ等の広告フォトグラファーとして活躍している:グレン・リッチフォードさんが買い取り、自分好みのデザインホテルに改装した建物です。
色々な雑誌やメディアに取り上げられ、今の西海岸を代表するスタイル。
イサム・ノグチのあかりと背面のシャビーなスチールの黄色い伝票入れが、何ともおしゃれ。
3棟の建物で水盤のある中庭を取り囲む、アジアを意識した開放的な住宅で、ソーラーパネルによる発電や水盤による雨水利用、屋根には給湯器に温水を提供する放射加熱システムなどを取り入れた環境・住宅として、サスティナブル・リビング・アワード2004を受賞した建物。
欄間の下には、イームズオリジナルのギブスが飾ってありました。
プロジェクトに協力したデビットさんに、なんと奥様のレイ・イームズさんから直々に頂いた物だそうです。
独自に開発した軽量コンクリートのカウンターが渋い光沢を放ち、樹木を通して入ってくる乾いた風が気持ち良い。
因みにこの辺りは、夏でも蚊がいなく網戸もほとんどありません。羨ましい限りです。
他にも精度の高い全開口木製建具や組子階段、開閉する木製ルーバーのディテールなど見どころ満載。
これら環境に配慮し、土着性や風土を意識した建築、僕自身建築家として多くの見習うべきものがありました。