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秋晴れの中『方舟の家(はこぶねのいえ)』が完成し・引き渡しが行われました。
ホームページから問い合わせをいただき、初めてお施主様に出会ったのが約2年前の冬でした。
それから打ち合わせを重ね、設計記録をいま改めて見返すと、一冊の辞書のように分厚くなっています。
とても密度の濃い充実した2年間でした。
これも、お施主様が思い描いた住まいに対する情熱と思いに、応答した設計の結果だったと思います。
そして月日は流れ、施主様の夢と希望が詰まった住まいが、雄大な安達太良山を望む大地にようやく完成しました。
この住まいが、お施主様にとって居心地の良いの木陰となり、日々の暮らしがより豊かになることを願っております。
最後に、設計の意図を深く理解し施工していただいた、島和建設(株)をはじめ、関係者一同に感謝いたします。
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「設計主旨」
雄大な安達太良山を望む敷地。隣接する母屋との配置や不整形な敷地形状、高低差等の周辺環境を反映し、角を切り取り船のような独特な多角形としました。多角的な見え方や眺望、環境の楽しめるような建築とし、先の尖った軒の出ゼロの片流れ屋根が「安達太良おろし」から建物と母屋を守ります。角を面取りされた面や場所から周囲の風景が内部空間に取り込まれ、この場所ならではの景色や居場所、居心地を生み出します。
1階はキッチンコアを中心に回遊性のあるプランとし、リビング・ダイニングから客間、その他の部屋までが程よい距離感で、ぐるっとつながります。2階は階段を中心に、ショップのようなギャラリークローゼットが回廊のようにめぐり、暮らしの楽しさと使いやすさ、収納量を確保しました。
また、主寝室とフリースペースがベランダに面し、切り取られた四季折々の田園風景を感じられ、両室から物干しなどに使い勝手の良い通り抜け動線としました。
この家が安達太良山に向かって突き進む船のように、家族のすばらしい未来を切り開くことを願っています。


# by maenaoarchi2010 | 2019-11-06 13:52 | 方舟の家
風致地区の店舗併用住宅は、着々と進行しています。
軒下となるレッドシダー(米杉)の外壁も貼りあがり、外観の表情ができつつあります。
他大部分を占める鋼板の平葺きは、半分程度が葺きあがりました。
2階から内部の木製建具も設置され、個室感が出てきました。
『風致地区の店舗併用住宅』板張りの外壁が仕上がりました。_e0197748_21591374.jpg
国道49号線沿いに佇む店舗。
バックに控える5寸勾配の住宅の切妻屋根と手前の0.5寸勾配屋根の店舗。
外壁のレッドシダーのベベルサイディングとLVL垂木表しの軒下ポーチのスケール感が程よい。
『風致地区の店舗併用住宅』板張りの外壁が仕上がりました。_e0197748_21594519.jpg
住宅側の庭。
軒の出1.365の庇が、間口いっぱいのテラスの上にかかる。
こちらも軒下は、レッドシダーのベベルサイディング。
『風致地区の店舗併用住宅』板張りの外壁が仕上がりました。_e0197748_21552943.jpg
2階内部。ラワンベニヤのトイレブース。
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2階ワークスペースとルーフテラス(右側)。


『方舟の家』外壁の板金工事が進んでいます。_e0197748_21194115.jpg
『方舟の家』外壁の板金工事が進んでいます。_e0197748_21203332.jpg
『方舟の家』外壁の板金工事が進んでいます。_e0197748_21215734.jpg

平葺きの長尺一枚物を、一枚ずつ丁寧に下から重ねて行きます。
途中にある窓や排気口などを採寸しては、切り込みや折り曲げ加工など気の遠くなるような、地道な作業です。
コーナーも役物を使用しない納まりで、更に施工精度が要求されます。このような設計の意図する要望に、答えてくれる職人魂に頭が下がります。
# by maenaoarchi2010 | 2019-09-12 21:17 | 方舟の家

『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17302766.jpg
梅雨のさなか、奇跡的に天候にも恵まれ無事に上棟しました。
『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17304024.jpg
2階ルーフテラスの軒天と屋根開口部も見えてきました。
軒天には硬質木片セメント板を使用
『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17305016.jpg
屋根の外張り断熱はアキレス:ジーワンボード50mmを使用し遮熱効果も期待します
『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17310718.jpg
1階店舗の屋根部分はLVL(単板積層材:カラマツ)の垂木を使用し、構造体を現しとします
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1階店舗と住宅へのアプローチの軒天にも、硬質木片セメント板t=30を使用しLVLの垂木表しで防火構造をクリア
『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17311791.jpg
1階下野から2階住宅部分を見る
『風致地区の店舗併用住宅』上棟しました。_e0197748_17312505.jpg
玄関のポーチ柱には鉄骨丸柱を使用し、化粧梁との細部の納まりにも配慮。


今年の4月からリノベーション工事を進めていた『小原田の数寄屋』が完成しました。
我が家(つながりの家)の隣に立つ、両親が住む築20年の数寄屋風の平屋です。
当初は祖母がひとりで生活するために建てましたが、今は両親が暮らしています。
両親が使いやすく、暖かく快適な生活をおくれるように空間を見直し再設計しました。
基本的な外観や間取りは大きく変えず、今まで玄関とつながっていた中廊下や縁側を、玄関ホールを風除室として間仕切り、居室へのヒートロスを最小限にしました。
また、建物全体の断熱改修とサッシの入れ換え、床下ダクティング全館空調などを行い居住性を高め、中廊下で区切られていたダイニングキッチンやリビングをワンルーム化。使い勝手が良くお互いの気配が程よく感じられ、よどみや無駄のない空間となるようにしました。
既存の数寄屋造りの意匠や左官の真壁、大黒柱、玄関敷台、長押、鴨井、障子、欄間などこれら和風の空間モチーフを生かし、リノベーションにより新旧の素材が引き立ち、調和するようにしました。
これからも隣り合う我が家との関係をつなぎ共存する場として町に佇み、ずっと見守っていきたいと思います。
最後に3ヶ月という短い工期にも関わらず、既存建築をよく理解し職人魂を持って施工して頂いた、施工者一同に両親共々感謝いたします。
建築工事 昭栄創建(株)
電気設備工事 鈴木電気
機械設備工事 (株)TSK
断熱工事 (株)キムラ・(株)BIB・(有)上田建工
塗装工事 (株)ヨシマツ
サッシ・ガラス工事 (有)前原ガラス
建具・家具工事 (有)笹川木工所
板金工事 (有)サトウ板金工業
『小原田の数寄屋』完成しました。_e0197748_12174039.jpg
『小原田の数寄屋』完成しました。_e0197748_12251992.jpg
『小原田の数寄屋』完成しました。_e0197748_12184612.jpg
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# by maenaoarchi2010 | 2019-07-01 12:32 | 小原田の数寄屋